電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 56/68

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熊川エリア54地域の誇りでありたい清酒、ビールの製造・販売消費されるシーンをイメージ石川 太郎社長に情熱を注ぐ。ビール商品の開発時には、日本人で第1号となるビアテイスターの資格を取得した。「使う人あって....

熊川エリア54地域の誇りでありたい清酒、ビールの製造・販売消費されるシーンをイメージ石川 太郎社長に情熱を注ぐ。ビール商品の開発時には、日本人で第1号となるビアテイスターの資格を取得した。「使う人あってのものづくり。消費されるシーンをイメージすれば、自ずとやらなければならないこと」。そして「お酒は主役じゃない」と言い切る。「幸せな家庭の食卓で、うまい酒を飲んでもらうことが酒屋冥利に尽きる」と微笑み、「日々のことをしっかりやって、次の世代へ無事に引き継げれば」と酒造りに人生を捧げる石川社長。18代当主にあたる石川社長は、4人兄弟の長男として生まれ、大学卒業と同時に酒造りの世界に飛び込んだ。父で17代目当主の石川彌八郎さんは、元福生市長を務めた。石川社長は「歴史を引き継いでいる責任感は常に持っている。伝統であり、意地でもある」と酒造り会社データ事業所名/石川酒造(株)代表者名/石川太郎住  所/福生市熊川1T E L/042‐553‐0100F A X/042‐553‐2017営業時間/午前8時30分~午後5時30分定休日/土曜、日曜日H  P/http://www.tamajiman.com事業内容/清酒、ビールの製造・販売石川酒造(株)福生の水と空気から生まれた清酒「多満自慢」と、地ビール「多摩の恵」の製造販売を行う石川酒造。江戸時代、田んぼが少なかった熊川村に新田開発を施し、文九3(1863)年から酒造りを始めた。明治13年に現在の熊川の地に酒蔵を建て、120年余が経った今も「地域の誇りであり、自らの誇り」を企業理念に、代々受け継がれる技術で酒造りを行っている。日本人の文化の中から生まれた醸造法で作られる清酒は、築約120年の本蔵で精米、蒸米、麹、火入れなどを行い、衛生管理と温度管理の下、最高の米と水を原料に、熟練された職人たちの技の連携が組み合わさって、極上の酒が完成する。1980年代以降、日本酒の消費量は低迷の一途をたどっている。石川太郎社長は、こうした時代の変化に対応しようと、111年ぶりに地ビールの製造を再開させ、平成10年から「多摩の恵」として製造販売を開始した。商品は、日本酒とビールを合わせ150種以上にもなる。「行きつくところは、やはり人と人」と話す石川社長のこだわりは、人柄が感じられる酒造りだ。MAP47