電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 51/68

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熊川エリア49独自の技術で業界をリード合成光学結晶製造、放射線測定機器等の設計・開発、製造技術開発型の独立系江原 直行社長った。社長に就任したころ、ステッパー用のレンズの開発に成功。当時は、レンズ1つに....

熊川エリア49独自の技術で業界をリード合成光学結晶製造、放射線測定機器等の設計・開発、製造技術開発型の独立系江原 直行社長った。社長に就任したころ、ステッパー用のレンズの開発に成功。当時は、レンズ1つに約1800万円の値が付くなど、合成結晶と、放射線機器の分野で独自の技術体勢を確立し、業績を伸ばしてきた。江原社長は、「地味な分野だが従業員は皆、誇りを持っている。仕事を楽しむことが大事」。また、「技術開発型の独立系として、技術者が続けられるベースを作っていけたら」と話し、光学分野から日本の高いものづくり技術をけん引し続けている。光学分野で合成光学結晶を扱う企業は、ドイツに1社と日本3社。このうち2社は応用光研の技術者が独立したもので、実質1社といっても過言ではない。江原社長は大学卒業後、分析装置や測定器を開発するアロカへ入社。技術者として働いたのち、父が社長を務めていた応用光研工業へと移会社データ事業所名/応用光研工業(株)代表者名/江原直行住  所/福生市熊川1642‐26T E L/042‐552‐4511F A X/042‐552‐5750営業時間/午前9時~午後5時20分定休日/土曜、日曜日H  P/http://www.oken.co.jp/事業内容/合成光学結晶製造、放射線測定 機器等の設計・開発、製造応用光研工業(株)各種合成結晶、高精度光学製品の製造から、独自の放射線検出機器をベースにさまざまな放射線計測機器の製造を行う。合成光学結晶の製造、センサー設計、高機能電子回路、コンピューターによる解析制御システムなど、一貫した技術を誇る。昭和38年、東京教育大学(現筑波大学)の光学研究機関からベンチャー企業として独立したのがはじまり。昭和57年、新宿区から福生市へ本社と放射線機器部門を移転。埼玉県や大阪府、九州にも工場や営業所を構える。鉱物の一種で、フッ化カルシウムを主成分とする蛍石ほたるいしを溶かし光学結晶を作り出す。主に顕微鏡やテレビカメラの望遠レンズに使われ、本来、硝子だけでレンズを作る場合、40枚以上を必要とするが、この合成光学結晶を2枚使用すれば、20枚ほどでそれ以上の性能のものが作れるという。ステッパー(半導体素子製造装置)用のレンズの開発や、平成20年に打ち上げの人工衛星「かぐや(SELENE)」に放射線測定器とレンズが搭載され、その精度の高さにJAXA(宇宙航空研究開発機構)から感謝状が贈られた。特許も多く取得し、研究所や大学、公的機関から高い評価と信頼を得ている。MAP42