電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 48/68

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熊川エリア46伝統工芸を「誠心誠意」作り続ける木製建具、木製家具製造刃切れのいい仕事を福岡 雄社長業に就いた。「昔は忙しくて夢中で仕事をしていた。職人も多かったからいろいろ教えてもらった」。息子へと伝統....

熊川エリア46伝統工芸を「誠心誠意」作り続ける木製建具、木製家具製造刃切れのいい仕事を福岡 雄社長業に就いた。「昔は忙しくて夢中で仕事をしていた。職人も多かったからいろいろ教えてもらった」。息子へと伝統の技を引く継ぐ今、「数年前からは、息子が頑張ってくれている。ゆっくりと製品のデザインを考えたりできる今の方が仕事も面白いね」とほほ笑む。休日には夫婦で温泉旅行に出かけるのが趣味という福岡社長は、「これからも、お客さんに喜ばれる建具を作っていきたい」と、伝統工芸を後世に伝える。手仕事が基本の職人にとって「刃切れのいい仕事をするには、道具を大事にするの当たり前のこと」と話す福岡社長。今でも鉋(かんな)と鑿(のみ)は欠かせない道具だ。若いころは土木業を志し、学校へも通っていた。しかし、父である先代が突然病気を患い、二十歳で家会社データ事業所名/福岡木工所代表者名/福岡雄住  所/福生市熊川537T E L/042‐553‐0369F A X/042‐551‐1185定休日/日曜日事業内容/木製建具、木製家具製造福岡木工所日本人の伝統的住まいを象徴する障子や襖、格子ガラス戸等の木製建具。時代とともに生活の洋風化が進み、安くて施工しやすいアルミサッシなどの建材の普及で、触れる機会が少なくなった建具だが、伝統建具の製作を「誠心誠意」で守り続ける。土木業をしていた先代が、横田飛行場の滑走路建設のため昭和20年代後半に福生へ移り住み、知り合いから木工品製造の機械を譲り受けたのをきっかけに創業したのが始まり。まだ、アルミのなかった時代の建具業は盛んで、「昔の家は和室がほとんどだったから、福生にも建具専門の業者が10軒ぐらいはあった」と話す2代目の福岡雄社長。「今は和室のない家がずいぶん多くなった」と、現在は、建具専門の業者も1、2軒に減ってしまった。現在は息子と二人で、日本家屋を彩る木製建具や家具を作っている。長い付き合いの工務店からの下請けが中心だが、福岡社長は「家の空いたスペースを有効活用したいとお考えの方、木製家具の注文もお気軽に」と、個人のオーダー品の注文も受け付ける。手作りにこだわる職人かたぎの、心のこもった製品づくりが魅力だ。MAP39