電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 37/68

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35先祖供養に心を込めて石材業、墓石工事大切な場所だからこそ独自工法にこだわる山靖秀社長らこそ、家族の心の拠り所となるお墓作りに誠心誠意を込める。以前、納骨堂に納めた骨壷内に水が溜まることが相次いだ。地....

35先祖供養に心を込めて石材業、墓石工事大切な場所だからこそ独自工法にこだわる山靖秀社長らこそ、家族の心の拠り所となるお墓作りに誠心誠意を込める。以前、納骨堂に納めた骨壷内に水が溜まることが相次いだ。地中のため結露しやすく、骨が水浸しになってしまうのだ。遺族のことを思い「なんとかしたい」と改善に立ち上がった。試行錯誤の末、墓石に換気口を開けて空気が循環するような工法を完成させたが、５年の歳月を費やしたという。「家も墓も同じです」と話す。一軒一軒家が違うようにお墓も違う。家族の象徴となるお墓作りに心を込める日々だ。家業を継ぐ前はパティシエだったという異色の経歴の持ち主。「仕事は全く違うけれど、お墓は自分が死んでも残るもの。先祖のために少しでもお役に立てればと思っています」。人の生死に関わる仕事だけに、亡くなってすぐに駆けつけなくてはならないことは辛い仕事だと話すが、だか会社データ事業所名／石のやまざき多摩エージェントサービス（株）代表者名／山靖秀住　　所／福生市北田園2‐18‐2Ｔ Ｅ Ｌ／０４２‐５３０‐１４１４Ｆ Ａ Ｘ／０４２‐５５２‐８３５８営業時間／午前８時～午後６時　定休日／日曜、祝日事業内容／石材業、墓石工事石のやまざき「お墓は代々受け継がれ、守っていくものだから手は抜けません」。そう話すのは、父親が創業した家業を継ぎ２代目として、切り盛りする山靖秀社長だ。地域に密着した石材屋として、墓石の工事からクリーニング、メンテナンスと忙しく走り回る。最近ではお墓のリフォームなどの依頼も多く、ペットのお墓なども需要が増えているという。お墓の完成にまでは、約１か月を要する作業だが、石材はほとんどが中国産のため、墓のデザインを自社で行い、中国で切り出し、再び輸入して組み立てるのが仕事の流れ。そのため、基礎工事が一番の要だ。「見えない部分だが、ここが一番大切なんです」と山社長。大地震でも倒れない墓をと、試行錯誤で編み出した工法には絶対の自信があるとも。「一度建てたら１００年以上は持ちます」とほほ笑む。ペットブームから最近、人気なのがペットの家庭用墓石（３万円?）。縦横15センチ四方の墓石に、ペットの写真や名前が彫られたもので、インテリアとしても庭先にも置けると好評で、石材の種類、色なども選べるという。「予算に応じて作りますよ」。愛犬家の山社長だからこそのアイデアが満載だ。MAP29福生エリア