電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 36/68

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34福生エリアより豊かな生活空間を職人の目線で提案表具、経師、インテリア全般創作屏風作りで技を後世に柘植　守さん人は何もできません」。また、「伝統の工法を再現し、後世に伝えたい」と、柘植さんが現在力を入....

34福生エリアより豊かな生活空間を職人の目線で提案表具、経師、インテリア全般創作屏風作りで技を後世に柘植　守さん人は何もできません」。また、「伝統の工法を再現し、後世に伝えたい」と、柘植さんが現在力を入れているのが「創作屏風」作りだ。このまま無くなってしまわないよう、その技術を残したいと現在、仕事の傍ら、従来ある工法の再現とともに、創作屏風作りに没頭しているという。「お客さんに欲しがらせる仕事をしないと」と、話す柘植さん。伝統に裏打ちされた匠の技をどう生活に密着させるか、その挑戦はこれからも続いていく。「仲間を作りたい」と25歳から職人の育成にも力を入れ、面倒見の良さも手伝いこれまで７人の職人を独立させている。現在は、９人目となる３代目の工（たくみ）さんに技術を伝承する日々だ。「職人は50教えて、50見れば充分。１００％教わって一人前になった会社データ事業所名／柘植表具店代表者名／柘植守住　　所／福生市志茂192‐2Ｔ Ｅ Ｌ／０４２‐５５１‐０７４３Ｆ Ａ Ｘ／０４２‐５５１‐０７４５営業時間／午前８時～午後６時定休日／日曜日事業内容／表具、経師、インテリア全般柘植表具店昭和16年に創業し、18歳から家業を継ぐのが２代目の柘植守さん。襖から建具まで全ての技術を持つ大経師だいきょうじだ。主に襖を作る仕事を行い、最近ではリフォームや新築など部屋の壁紙張りを行っている。破けるからと、ここ数年、襖のある家が減少しているというが、木材と紙で出来ている襖は機能的でカビ防止や通気性から大事なものを保管しておく場所には最も考え抜かれた適材だという。「創作インテリア業」と自らを称する柘植さん。「空間とイメージがこだわり」だとも。室内空間の全てのデザインができる仕事であり、アドバイスできるのが職人だと話す。家によって大きさが違うため襖作りは一つとして同じものはない。そのため家作りのことは何でも知っているのが職人だという。柘植さんの仕事への想いには、そんな職人魂が見え隠れしている。壁、間仕切り、襖等々、室内に何かを置きたい、空間を有効活用したいが何をしたら良いか分からないという人も多いはず。その「何を」に応えてくれるのが柘植さんの仕事だ。「生活の中にこんなモノがあれば、より豊かになれると提案したい」。優しい眼差しから笑みがこぼれた。MAP28技術が光る創作屏風