電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 29/68

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27福生エリア福生の自動車整備業の先駆け自動車修理販売、自動車板金塗装、保険業父親譲りの職人気質内田 房雄社長を抱く。仕事の傍ら、地元のお囃子や大凧会など精力的に活動する内田社長は、「仕事を楽しむには道....

27福生エリア福生の自動車整備業の先駆け自動車修理販売、自動車板金塗装、保険業父親譲りの職人気質内田 房雄社長を抱く。仕事の傍ら、地元のお囃子や大凧会など精力的に活動する内田社長は、「仕事を楽しむには道楽が必要」と多趣味な元気人。「お客さんに喜んでもらうことが一番。それがなかったら商売はできない」。内田さんを頼りに工場を訪れるお客さんには、長年のお得意さんが多い。内田社長は「人に好かれる仕事をすること」、そして「間違いがあってはいけない」と丁寧さを常に心がけ、父親譲りの技術を武器に、今日も現場へ立ち続ける。幼いころから父・五一さんの姿を見て育ち、20歳から父の下で働き始めた。「今思い出してみても、親父が仕事を教えてくれたことは一度もなかった。教わったことは一つもないし、自分で見て覚えるしかなかった」と振り返るが、「技術では追いつけない」とベテランとなった今も父への憧れ会社データ事業所名/設楽自動車代表者名/内田房雄住 所/福生市福生647T E L/042‐551‐0014F A X/042‐551‐0014営業時間/午前9時~午後5時定休日/土曜、日曜日事業内容/自動車修理販売、自動車板金塗装、保険業 設楽自動車自動車修理、販売、保険業など、「丁寧に、昔からのお客様を大切に」がモットーの町工場。設楽鉄工場として始まり、昭和27年に自動車分解整備事業の認証を受け、自動車修理を始めた。先代である設楽五一さんは、地元でも有名な技術者だった。修理、整備のほか、自動車などの板金塗装にも自信がある。福生市内の自動車整備業界では、その先駆けとして一時代を築いた。「車に関することは何でも」と、昭和30年代当時ではまだ珍しかったバキュームカーの製造や、加工した軽自動車にポンプを取り付けて消防車輌を作った。「消防車がある修理屋」とも呼ばれて親しまれた。次男である内田房雄社長が「技術に優れアイデアも豊富だった。本当の職人」と尊敬する父の亡き後、十数年前までは兄の清さんと共に会社を経営。自動車修理をはじめ、先代の溶接加工技術を引き継ぎ、祭り用の山車の製造なども数多く手がけた。内田社長は「ディーラー志向になってしまったが、この看板を守りぬくことが親父や兄貴への恩返しになる。最後のお客さん一人まで大切にしたい」と話し、「少し古くなった車でも手がけます」と優しくほほ笑む。MAP21自動車修理用ピット