電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 27/68

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祖父から孫へ受け継がれる人のつながり電気設備業手間と時間をかけても安全第一小林 詔八社長はやりたくなかった」という小林社長だが、工業高校で電気学を学び、清作さんの後を継ぐ決意をした。「可愛がられたが、....

祖父から孫へ受け継がれる人のつながり電気設備業手間と時間をかけても安全第一小林 詔八社長はやりたくなかった」という小林社長だが、工業高校で電気学を学び、清作さんの後を継ぐ決意をした。「可愛がられたが、現場では鬼だった」。余命がわずかなのを察したのか、現場に出て約2年間、清作さんから技術を叩き込まれた。「祖父の影響は今でも大きい」。小林社長は「職人の仕事は工夫と段取り。自分が思った通りのパターンで仕事が完成したときはやりがいを感じる」。電気一筋で半世紀が過ぎた今も「やっぱりこの仕事は面白い」とほほ笑む。「名誉の負傷はあり得ない」。大きな変電所、街灯の工事など電気を扱う現場での事故や怪我は自分の責任と考え、「手間と時間をかけても、安全第一が最優先」と語気を強める小林社長。清作さんや住み込みの職人たちに囲まれて幼少期を過ごし、「家の仕事だけ会社データ事業所名/(有)小林電業代表者名/小林詔八住  所/福生市本町93T E L/042‐551‐0161F A X/042‐553‐7921営業時間/午前8時~午後5時定休日/土曜、日曜、祝日事業内容/電気設備業 (有)小林電業25主に東京都や福生市から発注される公共施設の電気工事や、都・市道の街路灯の管理業務などを請負う小林電業。都の電気工事Aランク業者に認定され、電気工事における長年の実績と確かな技術が高く評価されている。小林詔八社長の祖父で、創業者である小林清作さんは、当時では数少ない電気を扱う技術者だった。昭和16年、多摩飛行場(現横田飛行場)での電気工事の責任者として都内から赴任し、その後、福生へと移り住んだ。昭和21年に福生電業社として個人で創業したのが始まりだ。清作さんが他界し、24歳で家業を継いだ小林社長。現在、従業員4人ながら、都や市からの工事を任されるのは、「先代の築き上げた横のつながり、人間関係が未だに残っているから。声をかければ職人が集まってくれるから」と話す。大規模な道路整備が行われた昭和30年代から都の街路灯の管理業務を委託され、平成3年には長年の功績に都建設局から表彰を受けた。太陽光発電からLED、地上デジタル放送の工事など、電気に関することは何でも。夜道を明るく照らしてくれる街路灯の明かりも、小林社長のような職人たちの手によって守られている。MAP19福生エリア