電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 23/68

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21福生エリア丁寧に作って、丁寧に売る江戸から続く情熱の酒造り酒 造 業伝統を次代へ繋ぐ心意気田村 半十郎社長転換が一番大きな仕事だと振り返る。酒造りの技術はそう簡単に伝承できるものではない。しかし、地....

21福生エリア丁寧に作って、丁寧に売る江戸から続く情熱の酒造り酒 造 業伝統を次代へ繋ぐ心意気田村 半十郎社長転換が一番大きな仕事だと振り返る。酒造りの技術はそう簡単に伝承できるものではない。しかし、地元の職人の手で酒造りがやりたかったと振り返り、仕事が終れば蔵人たちと夕食を共にし、時には酒を酌み交わし、お互いの理解を深めたという。和を尊び、人づくりへの精神は「田村家の伝統」だと自負する。そして今、日本古来の伝統文化にも称される日本酒の魅力が見直され、その良さや楽しみ方を、当主として皆に伝えていく使命があると思っている。伝統ある家に育ち大学卒業後、他の酒造りメーカーに勤務後25歳の時に家業に戻った。「ものづくりを続けられるのは、一生懸命やったことを評価してもらい、喜んでもらうことが次への励みとなるから」とほほ笑む。20年前、100年以上続く出稼ぎの蔵人制度から地元雇用に変えるという大会社データ事業所名/田村酒造場代表者名/田村半十郎住  所/福生市福生626T E L/042‐551‐0003F A X/042‐553‐6021営業時間/午前8時~午後5時定休日/日曜、祝日(1月~10月までは月曜休)H  P/http://www.seishu‐kasen.com/事業内容/酒造業田村酒造場創業は江戸時代の文政5年。188年の歴史を誇る地元の酒造場は、代々福生村の名主総代を務めていた9代当主により起業され、田村半十郎当主で16代目となる。酒造りにあたり、敷地内の大ケヤキの傍らから滾々と湧き出た秩父奥多摩の伏流水を「よき泉」として讃えたのが「清酒嘉泉」の由来。脈々と流れ続ける清流の如く、酒造りの情熱は煌々と灯されている。「丁寧に作って丁寧に売る」。この言葉に象徴されるように、地元を代表する酒造として「酒は生き物。人に任せては状態が悪くなる」と、大切な商品はいつも目の行き届くよう心がけているという。赤子を育てるように全身全霊を込めた逸品だからこその丁寧にこだわる所以だ。田村酒造場の酒は全13種。容器別では70種類にもなる。出稼ぎの蔵人から地元採用に方針を転換し、造り手の「和」を一番大切に、杜氏を含め4人で銘酒を作り上げる。酒造りは冬季醸造で、9月?3月まで、昼夜問わず渾身の酒造りが行われる。米の状態を見極め、長年の経験と勘と知識が全て。その名に恥じぬ喜ばれる究極の酒造りを目指す姿は、清流の如く清々しい。MAP15