電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 22/68

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20福生エリア「信用、安心、丁寧」が信条畳工事一式請負喜ばれる畳作りに情熱注ぐ鳥海 栄一社長しむ。機械で縫い付けることがほとんどになったが、職人の勘を要する細かな部分は、手縫いでしか出来ない。「昔は全部....

20福生エリア「信用、安心、丁寧」が信条畳工事一式請負喜ばれる畳作りに情熱注ぐ鳥海 栄一社長しむ。機械で縫い付けることがほとんどになったが、職人の勘を要する細かな部分は、手縫いでしか出来ない。「昔は全部手縫いだったから、親父とかは仕事も早いし、やっぱり上手いね」と鳥海社長。一人前になるには少なくとも10年はかかるという厳しい職人の世界に「好きじゃなきゃ出来ない」と笑う鳥海社長は、「体が続く限り、お客さんに喜ばれるいい仕事をしていきたい」と、畳作りにかける熱い思いを口にした。父や職人の姿を見て育ち、ものを作ることが好きだった鳥海社長。家業を継ぐため、高校を卒業してすぐに親元を離れ、埼玉県で畳職人をしていた叔父の家に住み込んで、3年間の修行を積んだ。「はじめは一畳仕上げるのに、一日近くかかったこともあった」と当時を懐か会社データ事業所名/鳥海畳店(有)多摩産業代表者名/鳥海栄一住  所/福生市福生1037T E L/042‐551‐0268F A X/042‐551‐0275営業時間/午前8時~午後7時定休日/日曜、祝日事業内容/畳工事一式請負鳥海畳店((有)多摩産業)針が手を突き抜けるほどの力がかかるという畳の縫い付け作業には、「手当て」と呼ばれる職人手作りの道具が欠かせない。大正9年の創業以来、4代目社長の鳥海栄一さんも、代々職人たちに受け継がれてきたこの伝統ある道具を手に、畳工事一式を請負う。「信用、安心、丁寧」が信条の老舗畳店。多いときでは7、8人の職人を雇い、「昔は新年を迎える前に畳を新調する家庭も多く、年末は特に忙しかった」。しかし、「新築する家は、畳の部屋が少なくなり需要も減ってきた」と、現在は、鳥海さんが一人で店の看板を守る。畳の「表替え」では、イグサの太さ、長さ、イグサを縛る糸の種類、縁ヘリの柄など住まいに合わせて選ぶことができる。ただ表面を張り替えるのではなく、表からは見えない土台の部分にも手間をかけ、凹みや歪みを補正。重みで凹んだ部分には藁を縫い付けて厚みを足し、段差や隙間ができないよう、寸法通りに仕上げる技術は、まさに職人技。「畳は通気性が良く、弾力性もある。日本の気候にも合っている」と、1300年以上の歴史を持つ畳。日本人の生活の中で生み出された住文化を、熟練した職人技で支えている。MAP14畳床(土台)の補修