電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編

電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 16/68

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14福生エリア技術で勝負、職人気質の町工場精密機械器具(機器)の部品加工業常に探究心を持ち続ける鈴木 暉一郎社長授業では、先生よりも上手く課題を仕上げては周囲を驚かせた。「今考えれば、家で工業を学べたわけ....

14福生エリア技術で勝負、職人気質の町工場精密機械器具(機器)の部品加工業常に探究心を持ち続ける鈴木 暉一郎社長授業では、先生よりも上手く課題を仕上げては周囲を驚かせた。「今考えれば、家で工業を学べたわけだから、高校では商業科にでも入って勉強しておけばよかった」と少し後悔していると笑う。「ものづくりには、常に探究心を持ち続けることが大事だ」と、職人気質で口数の少ない鈴木社長だが、「よそが出来ないような仕事が出来たときのよろこびが、この仕事の魅力」とほほ笑む顔には、優しさがにじみ出ている。部品加工一筋で生きてきた鈴木社長。幼いころから自宅横の工場で父の仕事を手伝い、小学5年からは金属を切迫加工する機械である旋盤のハンドルを操っていたほどだ。夏休みにもほとんど遊びに行った記憶はなく、仕事を手伝いながら技術を身につけていった。工業高校の会社データ事業所名/(株)鈴木藤製作所代表者名/鈴木暉一郎住  所/福生市福生1747T E L/042‐551‐4443F A X/042‐553‐7895営業時間/午前8時~午後5時定休日/土曜、日曜、祝日H  P/http://www.suzukitou.co.jp/事業内容/精密機械器具(機器)の部品加工業(株)鈴木藤製作所旧称立川飛行機(株)で飛行機造りの職人だった鈴木藤次郎さんが、昭和20年に独立、そして、昭和45年に設立した「鈴木藤製作所」。昔ながらの職人気質が受け継がれる、精密機械・器具部品を製造する町工場だ。現在は、鈴木暉一郎社長が2代目として、先代の高い製品技術を守り受け継ぐ。主な取引先は、X線分析装置、波長分散型X線装置、発光分析装置等の研究や開発の製造販売を行う企業で、鈴木藤製作所が製造した製品は、その精度の高さや組み立てやすさなどで高い評価を受けている。ほかにも、飛行機の金属疲労を検査するX線分析装置の部品製造など、技術力に自信を誇り、金属の「応力」・「ひずみ」等を見込む精度の高い部品加工を行っている。時代の流れとともに製品に使われる部品や素材も大きく変化した。手作業だった仕事にもコンピューターを導入せざるを得ない状況へと変わった。しかし、「製造の基礎は全く変わってない」と鈴木社長。長年の経験で培ってきた技術は、信頼される質の高い製品で証明され、今も変わらず受け継がれている。MAP8