電子ブックFussa Craft Vol.1 住まい・暮らし・ものづくり編 page 12/68

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10福生エリア障子一本の張り替えからお気軽に住宅、店舗内装仕上げ職人ではなく内装業者として太田　泰之社長て帰ったこともあったという。「そのおかげで、向上心みたいなものが生まれたと思う」と下積み時代を振り....

10福生エリア障子一本の張り替えからお気軽に住宅、店舗内装仕上げ職人ではなく内装業者として太田　泰之社長て帰ったこともあったという。「そのおかげで、向上心みたいなものが生まれたと思う」と下積み時代を振り返り、福生で家業を引き継いで10余年が過ぎた今。休日には、妻の妃沙代さん、愛娘の八千代ちゃんと家族で過ごす家族思いの太田社長は、「職人といえば、すごい人というイメージがあるが、自分は内装業者としていたい」。そして「可もなく、不可もなく。今以上に業務内容を充実させて、お客さんの要望に対応していきたい」と目を輝かせる。「福生で何か仕事がしたいという思いが強かった」。幼いころから自宅１階の作業場で、祖父や父親の仕事を見て育ち、ものづくりを身近に感じていた。高校卒業してすぐ、立川市にある一心堂で４年間の修業を積んだ。「何度も辞めたいと思ったほど厳しかった」と、現場から泣い会社データ事業所名／泰平堂代表者名／太田泰之住　　所／福生市福生1119Ｔ Ｅ Ｌ／０４２‐５５１‐０６６９携　　帯／０９０‐１７６７‐３９８７Ｆ Ａ Ｘ／０４２‐５５１‐０６６８営業時間／午前８時～午後6時定休日／日曜、祝日事業内容／住宅、店舗内装仕上げ泰平堂昭和10年後半に、襖や障子等の新調、張り替えを行う表具店として祖父が起業したのが始まり。10年ほど前から内装業を全般に請負う「泰平堂」へと社名を変更し、太田泰之社長が家族経営で看板を守る。社名の由来は、天下泰平を意味する太田泰之社長の「泰」と「平」に、師匠の会社「一心堂」（立川市）から「堂」の字を取ってつけた。住宅の壁紙の張り替えなどでは、床、壁、天井の順に色を明るくするのが基準となる。「最終的に決めるのは、お客さんの好み」と話す太田社長だが、見積もりや色合いの効果のアドバイスまで施工主の相談に応じる。「始めから終わりまで、お客さんと向き合って仕事をする」ことを心がけ、「部屋が明るくなれば、お客さんの気持ちも明るくなる」。施工して喜ばれることが、職人冥利に尽きると太田社長。ビニール素材が普及したころの壁紙は、柄ものが流行っていたが、最近では白地で無地のシンプルなものが主流になった。表具店の技術を引き継ぎ、襖や障子の張り替えにも対応する泰平堂は、「障子一本の張り替えから部屋の模様替えまで、お気軽にご相談ください」と、地域に根差し、心をこめた仕事が売りだ。MAP4